【12月1日 AFP】米疾病対策センター(US Centers for Disease Control and PreventionCDC)は11月30日、エイズの原因となるHIVの検査を受けた経験がある米国人の数が2009年は史上最高に達したと発表した。その一方で、米国の成人の半数以上に検査経験がないことも明らかになった。

 報告書によると、HIV検査を受けたことが1回以上ある成人の割合は、2001~2006年は約40%で推移したのに対し、2009年には45%(8290万人)に上昇した。米疾病対策センターが、定期的な受診時にHIV感染の有無を調べる検査を実施するよう求めるキャンペーンを始めた2006年よりも1140万人増えた。

 だが、米成人の55%、エイズのリスクが高いとされる人の28.3%が1度も検査を受けたことがないことから、疾病対策センターは検査率を高めるため、さらなる対策が必要だとしている。

 CDCによると、全米には110万人のHIV感染者がいるが、このうちおよそ5人に1人に相当する20万人は自分がHIVキャリアであることを知らないという。(c)AFP