【11月22日 AFP】英保健省は21日、若者の喫煙防止策として、たばこのパッケージを灰色か茶色の単色・無地のデザインに統一する新たな規制案を検討していることを明らかにした。アンドリュー・ランズリー(Andrew Lansley)保健相によると、現行の鮮やかな色彩のパッケージが、若者の喫煙習慣を助長する一因となっているとみられるためという。

 保健省報道官によると、たばこ規制が強まるなかメーカーの間では、新たな喫煙者獲得のマーケティング戦略として色鮮やかなパッケージを採用する傾向が主流。

 このため、当面の措置として、子どもたちがパッケージに魅了されることのないよう、たばこのディスプレーを覆うことを小売店に要請することを検討している。だが、将来的には、パッケージそのものを無地デザインのみに規制したい考えだ。

 単色・無地のパッケージには、たばこ銘柄の基本的な情報と、健康への影響、それに画像による警告だけが表示される見込み。同省では、パッケージを変えることで子どもがたばこに手を出すのを防いだり、禁煙に挑戦する人々の助けになるかどうかを見極めたいとしている。(c)AFP

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