【10月29日 AFP】米ニューヨーク(New York)の騒音は、住民が将来的に難聴に悩まされる可能性があるほどひどい――。騒音測定の結果、マンハッタン(Manhattan)地区で採集された音のほとんどが人の健康に脅威を与える騒音レベルだったとの研究報告が27日、ニューヨーク医学会(New York Academy of Medicine)で発表された。

 研究によると、マンハッタンの公共の場所で採集した音の98%が、コミュニティの騒音として人体に影響がないとされるレベルを超えていた。静かだとされている場所でも、騒音レベルは高かったという。

 音の採集は、騒音が70デシベルを超えるといわれるマンハッタン内の60か所で、平日の朝9時から午後5時まで、10分置きに行った。

 測定結果を元に研究チームが作成した騒音マップによると、地区内で最も騒々しい場所にはタイムズ・スクエア(Times Square)、ブロードウェー(Broadway)、アッパー・イースト・サイド(Upper East Side)の一部などが含まれている。(c)AFP