【10月21日 AFP】体外受精(IVF)で生まれた子は、自然妊娠で生まれた子より身長が高い傾向があることが、ニュージーランド・オークランド大(Auckland University)リギンズ研究所(Liggins Institute)の研究で明らかになった。

 同研究所のウェイン・カットフィールド(Wayne Cutfield)所長が前週ラジオ・ニュージーランド(Radio New Zealand)に語ったところによると、研究チームは約200人の子どもを対象に、IVFの子と自然妊娠の子の身長を比較した。

 その結果、凍結胚ではなく新鮮胚で妊娠したIVFの子の身長は、6歳時で自然妊娠の子を平均約2.6センチ上回ることが分かった。この身長差は、親の身長などの要因を差し引いても統計的に有意だという。

 なお、この傾向はとくに女児に顕著に認められたという。

 原因は現段階では不明だが、新鮮胚を使ったIVFの子のホルモンは、通常の子のホルモンとは特性が異なり、成長を促進していることが考えられるという。これには、母親が飲んだ排卵誘発剤や、胚を胎内に戻す前の36時間に使われた培地が影響した可能性がある。

 また、人工授精の成功率を上げるため、最も大きく最も成長した胚が選ばれたことが起因している可能性もあるという。(c)AFP