【8月6日 AFP】流産から6か月未満で再び妊娠した場合、それ以上に間隔を空けた場合よりも、合併症のない健康な妊娠生活を送れる確率が高いとする研究結果が、6日の英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical JournalBMJ)」に発表された。

 世界保健機関(World Health OrganisationWHO)は、流産した女性に対し、次の妊娠まで少なくとも6か月以上、間隔を空けることを推奨している。もっと間隔を置くことを勧める医学関係者も少なくない。

 これを確かめるため、英アバディーン産科病院(Aberdeen Maternity Hospital)の研究チームは、1981~2000年に最初の妊娠で流産したのち再び妊娠したスコットランド(Scotland)在住の女性3万人以上の診断データを調査した。

 すると、次の妊娠までの間隔が6か月未満のグループで出産成功率が最も高く、妊娠期間中に合併症を起こした割合が最も低いことが分かった。研究チームは、「(間隔が短いと)再び流産する確率が低いのみならず、帝王切開の必要性も、産まれてくる子が未熟児や低体重児の可能性も低いようだ」と指摘している。

 社会経済的な背景の違いは結果には影響しなかった。なお、流産には「人工的な流産(中絶)」も含まれている。

 研究は、流産に出産年齢の高さの方が影響している可能性を指摘する。妊娠24週未満で流産する確率は平均約20%(妊娠5回に1回)だが、この確率は40歳では30%、45歳以上では50%に跳ね上がるという。(c)AFP