【7月29日 AFP】ニューヨーク(New York)市で28日、約2万4000軒ある飲食店すべての「衛生度」のランク付け制度が開始された。市衛生局の基準にしたがって下される評価はA、B、Cの3段階。飲食店には評価を店頭に掲示することが義務付けられるほか、市ウェブサイトでレストラン名から評価を調べることもできる。

 制度は、飲食店の衛生に関する消費者意識を高め、飲食店に衛生管理を徹底させることが目的。対象は総菜販売店から高級レストランまで、形態を問わない。

 衛生度が完ぺきと判断された「A」をこの日初めてもらったのは、クイーンズ(Queens)地区にあるこじんまりとしたデリカテッセン「Sparks Deli」だった。

 トーマス・ファーリー(Thomas Farley)衛生局長によると、同市では、不衛生な食品に関連して、毎年数千人が入院する羽目に陥っている。
 
 A評価を受けた店では年に1度、B以下の店ではそれ以上の頻度で、定期点検が行なわれる。なお、B以下の評価を受けても、店側はただちにこれを表示する必要はなく、1か月以内に再点検を受けることができる。評価に不服の場合は異議を唱えることもでき、その間は「評価待ち」の表示を掲げることができる。(c)AFP 

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【参考】NY市の飲食店衛生度の評価掲載ページ(英語)