【7月15日 AFP】サプリメントから処方薬まで、ドラッグストアにあふれているダイエット用の製品は、お財布や心身に負担をかけることはあっても、痩身効果は期待できないとの報告が国際学会で発表された。

 スウェーデンのストックホルム(Stockholm)で開催中の「第11回国際肥満学会(International Congress on Obesity)」で米カリフォルニア大学デービス校(University of California, Davis)のジュディス・スターン(Judith Stern)教授は、ダイエット用サプリメントを購入しても「減るのは財布の中身だけ。ムダ使いだ」と忠告した。

■痩身サプリに効果なし

 会議では処方箋なしで入手できる市販のダイエット用サプリメントは効果がないという研究が発表された。

 ドイツのゲッティンゲン大学(University of Goettingen)のトーマス・エルロット(Thomas Ellrott)教授は、人気を集めているサプリメント9製品の効果を偽薬と比較した対照実験の結果を発表し、「無数の痩身作用のメカニズムをうたい文句にして販売されているサプリメントの市場は巨大だが、規制を受けている薬と違って、販売にあたって効果を証明することが条件になっていない」と指摘した。

 エルロット教授の研究では、ダイエット用サプリメントを服用した被験者でみられた体重変化は1~2キロだった。一方、偽薬を服用した被験者の平均は1.2キロで、両者の間に大きな違いはなかった。

 キャベツを粉末にしたものから食物繊維の錠剤、植物から抽出したエキスまで、有効性が証明されていないにもかかわらず、ダイエット用サプリメントは年間130億ドル(約1兆1000億円)の一大産業になっていると、英エクセター大(University of Exeter)とプリマス大(Universities of Plymouth)で研究するイゴ・オナクポヤ(Igho Onakpoya)氏は指摘する。「みんな、こういうサプリメントは体重を減らす近道だと思って大金を使っているが、その結果に失望したり落ち込んだりして終わりやすい」

■処方薬には副作用リスクも

 ダイエット用サプリメントよりは確実に痩身効果が期待できるのは処方薬だが、こちらは副作用の心配と無縁ではない。

 例えば、当局の認可を受けて多くの人が使用し始めたカンナビノイド受容体CB1に作用する肥満治療薬に抑うつなど精神面の副作用があることが分かり、欧州市場から撤退した例がある。(c)AFP/Igor Gedilaghine

【参考】第11回国際肥満学会公式サイト(英語)