【6月15日 AFP】米ハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health)の研究チームは14日、白米の摂取は2型糖尿病の発症リスクを高めると警告する研究結果を発表した。

 研究チームは、米国に住む成人19万7000人を22年間、追跡調査した。その結果、白米の摂取が月1回以下の人びとと比較して、週に5回以上摂取していた人びとは2型糖尿病発症リスクが17%も高かった。週に2回以上、玄米を摂取していた人びとは、白米の摂取が月1回以下の人びとよりも発症リスクが11%低かった。

 アジアと比較すれば少ないが、米国では近年、米の消費量が急増しており、その70%以上が白米だ。

 ハーバード大の研究チームによれば、日常的に食している白米の3分の1程度を玄米に置き換えるだけで糖尿病リスクを16%も下げることができる。また、白米を全粒粉に置き換えれば、糖尿病リスクは36%も下がるという。
 
 今回の研究結果について、研究チームは米を主食とするアジアなどの人びとにとっても大きな意味を持つものだと話している。(c)AFP