父親だってマタニティ・ブルーに、米研究
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【5月19日 AFP】マタニティ・ブルーに陥るのは、女性だけではないようだ。男性の多くも、妻の出産前後にうつ状態を経験しているという米大による研究結果が18日発行の米医学誌「米国医師会雑誌(Journal of the American Medical Association、JAMA)」の精神医療特集号に掲載された。
研究を主導した米イースタン・バージニア医科大学(Eastern Virginia Medical School)のジェームズ・ポールソン(James Paulson)氏の説明では、父親のうつ状態がピークに達するのは妻の出産後3~6か月ごろで、25.6%がうつを経験していた。
妻の妊娠中や出産後にうつ状態を経験する割合は、米国の父親が14%で、国際平均の8.2%よりも高かった。このため、研究チームは、社会規範や産後の仕事環境の変化を考慮したさらなる国際比較が必要だと指摘している。
また、2万8000人を対象にした43件の研究結果を分析したところ、父親がマタニティ・ブルーに陥る確率は、一般的なうつ症状の発症率、1年で4.8%の倍以上であることが分かった。
さらに、研究結果によると、妻がマタニティ・ブルーを発症すると、夫もうつ状態に陥りやすく、マタニティ・ブルー後も育児ブルーが、子どもの情緒や行動・発達面に大きく影響するという。
対策として、研究チームは、妻や夫への個別対応ではなく、夫婦や家族単位でのうつ予防対策や介入治療対策が必要だと結論付けている。(c)AFP
研究を主導した米イースタン・バージニア医科大学(Eastern Virginia Medical School)のジェームズ・ポールソン(James Paulson)氏の説明では、父親のうつ状態がピークに達するのは妻の出産後3~6か月ごろで、25.6%がうつを経験していた。
妻の妊娠中や出産後にうつ状態を経験する割合は、米国の父親が14%で、国際平均の8.2%よりも高かった。このため、研究チームは、社会規範や産後の仕事環境の変化を考慮したさらなる国際比較が必要だと指摘している。
また、2万8000人を対象にした43件の研究結果を分析したところ、父親がマタニティ・ブルーに陥る確率は、一般的なうつ症状の発症率、1年で4.8%の倍以上であることが分かった。
さらに、研究結果によると、妻がマタニティ・ブルーを発症すると、夫もうつ状態に陥りやすく、マタニティ・ブルー後も育児ブルーが、子どもの情緒や行動・発達面に大きく影響するという。
対策として、研究チームは、妻や夫への個別対応ではなく、夫婦や家族単位でのうつ予防対策や介入治療対策が必要だと結論付けている。(c)AFP