「生のナメクジ食べないで!」豪州保健当局が呼びかけ
このニュースをシェア
【5月16日 AFP】「生のナメクジを食べないで」――オーストラリア・ニューサウスウェールズ(New South Wales)州の保健当局は13日、21歳の男性が髄膜炎にかかったことを受け、住民にナメクジを食べないよう警告した。
報道によると、この男性は悪ふざけでナメクジを食べた後、広東住血線虫という寄生虫による髄膜炎を発症して入院した。広東住血線虫はアジアや太平洋諸島のネズミなどに寄生し、卵がネズミのふんを介してカタツムリやナメクジの体内に入る。オーストラリアでの感染例は珍しいという。
伝染性疾患を担当するJeremy McAnulty氏は声明で、「以前にも、度胸試しでナメクジやカタツムリを食べて病気になったケースがあった。生のナメクジやカタツムリなどは食べるべきではない。それから、触った後は必ず手を洗ってほしい」と警告している。
たいていの場合、症状は軽いが、今回のように重症化するおそれもあるという。
McAnulty氏によると、本来この寄生虫は人間には寄生しないため、治療しなくても寄生虫が死ぬ可能性が高い。人から人に感染することはないという。(c)AFP