「肥満増加は安全保障上の脅威」、米大物退役軍人が警鐘
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【5月2日 AFP】米国で若者の肥満が今後も増え続ければ軍の新兵採用に悪影響を及ぼし、安全保障上の脅威にもなりうると大物退役軍人2人が警鐘を鳴らした。
ジョン・シャリカシュヴィリ(John Shalikashvili)元米陸軍大将と、ヒュー・シェルトン(Hugh Shelton)元陸軍大将が4月30日の米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)に寄稿したもの。2人とも制服組トップのポストである米軍統合参謀本部議長を歴任している。
入隊が認められない医学的な原因としては肥満が最も多く、陸軍の研究機関の調査によると、新兵採用時の身体検査で肥満が原因で不合格になった人の割合は1995年以降、70%近くも増えたという。
シャリカシュヴィリ元大将らは、子どもたちが糖分・塩分・脂肪を多く含む食品を減らして野菜や果物、精白していない穀物をもっと食べ、学校での食事を充実させるための法律の制定が必要だと訴え、第二次大戦後の1946年に成立した学校給食に関する法律が参考になるとしている。当時の米軍指導部は、栄養不足で軍が優秀な人材を獲得しにくくなることを認識していたという。
米軍ではすでに兵士の太りすぎが問題になっており、フィットネスの基準を満たさないため昇進のチャンスを失う兵士も出始めている。2009年の米軍の新兵採用は記録的な水準を記録したが、複数の当局者は中長期的には肥満が深刻な問題になるおそれがあると認めている。(c)AFP
ジョン・シャリカシュヴィリ(John Shalikashvili)元米陸軍大将と、ヒュー・シェルトン(Hugh Shelton)元陸軍大将が4月30日の米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)に寄稿したもの。2人とも制服組トップのポストである米軍統合参謀本部議長を歴任している。
入隊が認められない医学的な原因としては肥満が最も多く、陸軍の研究機関の調査によると、新兵採用時の身体検査で肥満が原因で不合格になった人の割合は1995年以降、70%近くも増えたという。
シャリカシュヴィリ元大将らは、子どもたちが糖分・塩分・脂肪を多く含む食品を減らして野菜や果物、精白していない穀物をもっと食べ、学校での食事を充実させるための法律の制定が必要だと訴え、第二次大戦後の1946年に成立した学校給食に関する法律が参考になるとしている。当時の米軍指導部は、栄養不足で軍が優秀な人材を獲得しにくくなることを認識していたという。
米軍ではすでに兵士の太りすぎが問題になっており、フィットネスの基準を満たさないため昇進のチャンスを失う兵士も出始めている。2009年の米軍の新兵採用は記録的な水準を記録したが、複数の当局者は中長期的には肥満が深刻な問題になるおそれがあると認めている。(c)AFP