【4月29日 AFP】米カリフォルニア(California)州サンタクララ(Santa Clara)郡議会は27日、高カロリー・高脂肪で塩分を多く含むなど、栄養面で一定の条件を満たしていない子ども向けのメニューにレストランなどがおまけの玩具をつけることを禁じる条例を可決した。子どもの肥満を防止することが目的だという。

 条例を推進した郡の公衆衛生当局は、米国の子どもたちの間で糖尿病や寿命短縮につながる肥満がふえており、要因の1つがファストフードだと強調した。ファストフードチェーンや同州の外食業界団体がより効果的な対策を打ち出さないかぎり、条例は90日後に施行される。

 マグドナルド(McDonald's)は、条例はテレビやゲーム機の前で長時間過ごすという子どもたちの生活習慣を変えるものではない上、郡の判断を親の判断に優先させようとするものだとして、条例に反対の立場をとっている。

 しかし条例に賛成した郡執行部の1人は、おまけの玩具の規制は、車の速度規制や旅客機での喫煙規制と同じようなものだと指摘し、子どもに何を食べさせるのは親の責任と言うのは簡単だが、子どもは周りの影響をとても受けやすいと条例の意義を語った。(c)AFP