身長高くする「脚延長術」の第一人者、上海の医師
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【4月28日 AFP】中国・上海(Shanghai)郊外のクリニックで、整形外科医のBai Helong医師は、医師は机の上に足を乗せるとズボンをまくり上げ、背を高くしたいと望む患者が切断されるという膝下に印をつけた。
Bai医師は、この15年間で、14~55歳の約3000人に対し、身長を高くする「脚延長術」を施術した。患者の国籍は、中国人、米国人、ドイツ人、日本人と多岐にわたる。その約半数は、単に「背が低いのがいや」との理由で、手術を受けた。手術代は7万5000元(約102万円)だ。
■8か月で足長に
「わたしは、今やこの業界の権威ですよ」と胸を張るBai医師は、自身が開発したという手法の説明を始めた。
まず、骨髄には一切触れずに、膝下の脛(けい)骨と腓(ひ)骨のみを切断する。1週間後、両方の骨が再生しはじめたところで、重量約500グラムのニッケル・チタン製固定器を足の内部にねじ込む。
その後4か月間、毎日、固定器を拡張して、少しずつ足を伸ばしていく。6~8センチ伸ばすのに4か月はかかるという。骨が強くなって歩けるようになるまでには、さらに4か月を要する。
脚延長術が初めて行われたのは旧ソ連で、1950年代のことだった。その後中国でも行われるようになったが、ときに悲惨な結果を招いてしまうこともあった。
かつて、脚延長術は足を3か所で切断し、骨をピンで固定していた。これでは、繊細な骨髄が影響を受けるとともに、左右の足の長さが異なってしまうという事態にもなった。また、感染症も一般的だった。
Bai医師によると、今日、脚延長術は安全に行われるようになっている。1995年以来失敗例は1例もなく、痛みもないという。かつて、足は1日あたり1.0~1.5ミリメートル伸ばされていたが、Bai医師は、この速度を半分以下に抑えるよう心がけている。
■施術対象者は制限されたが・・・
中国保健省は2006年、脚延長術は、先天的に、または事故や病気で足が変形してしまった患者に限り実施可能との勧告を出した。
この勧告が今も効力を持っているか、AFPは同省に問い合わせてみたが回答は得られなかった。
ちなみに、Bai医師は現在も、同国整形外科協会の会員である。(c)AFP/Pascale Trouillaud
Bai医師は、この15年間で、14~55歳の約3000人に対し、身長を高くする「脚延長術」を施術した。患者の国籍は、中国人、米国人、ドイツ人、日本人と多岐にわたる。その約半数は、単に「背が低いのがいや」との理由で、手術を受けた。手術代は7万5000元(約102万円)だ。
■8か月で足長に
「わたしは、今やこの業界の権威ですよ」と胸を張るBai医師は、自身が開発したという手法の説明を始めた。
まず、骨髄には一切触れずに、膝下の脛(けい)骨と腓(ひ)骨のみを切断する。1週間後、両方の骨が再生しはじめたところで、重量約500グラムのニッケル・チタン製固定器を足の内部にねじ込む。
その後4か月間、毎日、固定器を拡張して、少しずつ足を伸ばしていく。6~8センチ伸ばすのに4か月はかかるという。骨が強くなって歩けるようになるまでには、さらに4か月を要する。
脚延長術が初めて行われたのは旧ソ連で、1950年代のことだった。その後中国でも行われるようになったが、ときに悲惨な結果を招いてしまうこともあった。
かつて、脚延長術は足を3か所で切断し、骨をピンで固定していた。これでは、繊細な骨髄が影響を受けるとともに、左右の足の長さが異なってしまうという事態にもなった。また、感染症も一般的だった。
Bai医師によると、今日、脚延長術は安全に行われるようになっている。1995年以来失敗例は1例もなく、痛みもないという。かつて、足は1日あたり1.0~1.5ミリメートル伸ばされていたが、Bai医師は、この速度を半分以下に抑えるよう心がけている。
■施術対象者は制限されたが・・・
中国保健省は2006年、脚延長術は、先天的に、または事故や病気で足が変形してしまった患者に限り実施可能との勧告を出した。
この勧告が今も効力を持っているか、AFPは同省に問い合わせてみたが回答は得られなかった。
ちなみに、Bai医師は現在も、同国整形外科協会の会員である。(c)AFP/Pascale Trouillaud