【4月22日 AFP】(写真追加)韓国当局者は22日、ソウル(Seoul)の南147キロにある忠州(Chungju)特別市の農家で、同国8頭目となる口蹄疫に感染したウシが確認されたと発表した。政府当局の感染拡大防止対策にもかかわらず、これまでよりさらに内陸部での感染例となった。

 韓国・聯合(Yonhap)ニュースによると、忠州特別市当局は、感染牛の発見された農家とその一帯のウシ・ブタ・シカ・ヤギ・ヒツジなどの家畜1万2000頭以上の殺処分を始めた。検疫当局者は、忠州特別市へ口蹄疫を運んだのは人体の可能性もあるとみているという。

 韓国では、9日にソウルの西60キロにある江華島(Ganghwa Island)で口蹄疫に感染したウシが確認された。その後、感染の拡大防止対策がとられたものの、20日にはソウルの西30キロにある金浦(Gimpo)市で江華島以外では初めてとなる感染例が確認された。金浦市は江華島と橋でつながっている。江華島ではこれまでに計6頭の感染例が確認されている。

 政府当局者によると、韓国の鄭雲燦(チョン・ウンチャン、Chung Un-Chan)首相は、農林水産食品相や保健福祉家族相ら関係閣僚を集め、感染拡大防止の対策会議を開いた。(c)AFP