少量のチョコ、心臓発作予防と血圧低下に効果的
このニュースをシェア
【3月31日 AFP】イースターエッグチョコをはじめとするチョコレートは、毎日少量食べるのであれば、心臓病予防と血圧低下に有効である可能性があるとする論文が、31日の医学誌「ヨーロピアン・ハート・ジャーナル(European Heart Journal)」電子版に発表された。なお、ミルクチョコやホワイトチョコよりも、ダークチョコの方が効果が高いという。
ドイツ栄養研究所(German Institute of Human Nutrition)の栄養士らは、国内35~65歳の1万9357人を対象に、10年以上にわたって健康状態を追跡調査し、ライフスタイルとの比較を行った。
その結果、チョコレート消費量が最多のグループ(1日あたり平均消費量7.5グラム)では、チョコレート消費量が最少のグループ(同1.7グラム)より、血圧は低めで、心臓発作と脳卒中のリスクも39%低いことが明らかになった。
論文は、「チョコレート消費量が最も少なかった人々がチョコレートを1日あたり6グラムほど余計に摂取していれば、約10年間で、心臓発作と脳卒中の発症数を1万人あたり85回減らすことができていた計算になる」と述べている。
■フラバノールの恩恵か
チョコレートがなぜ心臓に良いのかは、明らかになっていない。これまでの研究では、フラバノールと呼ばれる複合分子に注目が集まっている。フラバノールは、酸化窒素ガスを血管内壁の細胞に送り込み、平滑筋を弛緩させ、その結果血圧を低下させているとの説がある。
フラバノールはココアに含まれており、ココアはダークチョコに多く配合されている。そのため、ミルクチョコやホワイトチョコでは効果はやや低いと言えるという。
■食べ過ぎには注意
なお、健康に良いからといってチョコを食べ過ぎるのはかえって良くないと、専門家らは釘を刺している。
例えば、ダークチョコ100グラムだけでもおよそ500キロカロリーあるため、体重の増加を防ぐにはその分を食事から差し引くか、運動をするのが必要になるだろうという。(c)AFP
ドイツ栄養研究所(German Institute of Human Nutrition)の栄養士らは、国内35~65歳の1万9357人を対象に、10年以上にわたって健康状態を追跡調査し、ライフスタイルとの比較を行った。
その結果、チョコレート消費量が最多のグループ(1日あたり平均消費量7.5グラム)では、チョコレート消費量が最少のグループ(同1.7グラム)より、血圧は低めで、心臓発作と脳卒中のリスクも39%低いことが明らかになった。
論文は、「チョコレート消費量が最も少なかった人々がチョコレートを1日あたり6グラムほど余計に摂取していれば、約10年間で、心臓発作と脳卒中の発症数を1万人あたり85回減らすことができていた計算になる」と述べている。
■フラバノールの恩恵か
チョコレートがなぜ心臓に良いのかは、明らかになっていない。これまでの研究では、フラバノールと呼ばれる複合分子に注目が集まっている。フラバノールは、酸化窒素ガスを血管内壁の細胞に送り込み、平滑筋を弛緩させ、その結果血圧を低下させているとの説がある。
フラバノールはココアに含まれており、ココアはダークチョコに多く配合されている。そのため、ミルクチョコやホワイトチョコでは効果はやや低いと言えるという。
■食べ過ぎには注意
なお、健康に良いからといってチョコを食べ過ぎるのはかえって良くないと、専門家らは釘を刺している。
例えば、ダークチョコ100グラムだけでもおよそ500キロカロリーあるため、体重の増加を防ぐにはその分を食事から差し引くか、運動をするのが必要になるだろうという。(c)AFP