マッチョ?フェミニン?女性が男性を選ぶ「遺伝子的」基準とは
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【3月17日 AFP】男性が女性を引き付ける要因は何か――都会的な洗練された魅力を身につけること?それともマッチョになること?疾病率が高く、衛生状態の悪い国では、女性は「フェミニン」な男性よりも「マッチョ」な男性を選ぶ傾向が強いとする研究結果が、16日の英学術専門誌「英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society B)」に発表された。
英アバディーン大学(University of Aberdeen)の心理学者チームは、「男性の男らしさは遺伝子的に健康な証拠である」という理論について実験を行った。これが事実であれば、女性にも影響を与えるはずだ。仮説によれば、女性が男性を選ぶ上では生まれてくる子どもの生存能力可能性が影響するとされている。
インターネットを通じ、20代前半の女性ボランティアを30か国から4500人以上集めた。男性20人の写真を「角張ったあごをもつ筋肉質の顔」と「細いあごをもつフェミニンな顔」の2種類に変形し、実験に参加した女性に見せ、どちらが魅力的かを判断してもらった。
■健康状態の悪い国の女性ほど男らしい男性を好む
その結果、国民の健康を示す指標が低い国の女性ほど、筋肉質に変形された写真を選ぶ傾向が非常に強くなることが明らかになった。
研究チームを率いたリサ・ドゥ・ブリュイヌ(Lisa DeBruine)氏はAFPに対し、「われわれの予測は正しかった」とし、健康状態が悪い国の女性ほど男らしい男性を好むと結論付けた。
同氏は以前の研究で、(皮膚病などの)目に見える病気に対し拒否反応を持ちやすい女性は、男らしいタイプの男性を好む傾向にあることを発見している。
■マッチョ男性、親としての魅力は今ひとつ
だが、結婚に関していえば、筋骨たくましいことは相手選びに関する複雑な要素の1つにすぎない。不健康で不衛生な環境にいる女性は、健康な遺伝子の証としてマッチョな男性を選ぶ可能性があるが、子どもを育てるという点では妥当だと考えていないようだ。
研究では、「実際、女性が男らしい男性を反社会的な特徴や行動と結びつけて考えていることを示す説得力のある証拠もある」と指摘。「女性は男らしい男性を不正直で非協力的、長期よりも短期的な関係を好むと見なしており、『ダメ親』と見なすことさえある」としている。
■相手選びには体のサイクルや社会的影響も
結婚を考える上では他の複雑な要因も存在する。月経周期の最も妊娠しやすい時期には男らしい男性を好む傾向が強いし、社会的地位や資産管理の観点からも男性の好みは変わってくる。
研究に参加した女性は、比較的貧しい東欧諸国から米国、カナダまでに及び、その大部分は白人女性だった。ドゥ・ブリュイヌ氏は今後、衛生状態の非常に悪い国々に関しても研究対象を広げたいとしている。(c)AFP/Richard Ingham
英アバディーン大学(University of Aberdeen)の心理学者チームは、「男性の男らしさは遺伝子的に健康な証拠である」という理論について実験を行った。これが事実であれば、女性にも影響を与えるはずだ。仮説によれば、女性が男性を選ぶ上では生まれてくる子どもの生存能力可能性が影響するとされている。
インターネットを通じ、20代前半の女性ボランティアを30か国から4500人以上集めた。男性20人の写真を「角張ったあごをもつ筋肉質の顔」と「細いあごをもつフェミニンな顔」の2種類に変形し、実験に参加した女性に見せ、どちらが魅力的かを判断してもらった。
■健康状態の悪い国の女性ほど男らしい男性を好む
その結果、国民の健康を示す指標が低い国の女性ほど、筋肉質に変形された写真を選ぶ傾向が非常に強くなることが明らかになった。
研究チームを率いたリサ・ドゥ・ブリュイヌ(Lisa DeBruine)氏はAFPに対し、「われわれの予測は正しかった」とし、健康状態が悪い国の女性ほど男らしい男性を好むと結論付けた。
同氏は以前の研究で、(皮膚病などの)目に見える病気に対し拒否反応を持ちやすい女性は、男らしいタイプの男性を好む傾向にあることを発見している。
■マッチョ男性、親としての魅力は今ひとつ
だが、結婚に関していえば、筋骨たくましいことは相手選びに関する複雑な要素の1つにすぎない。不健康で不衛生な環境にいる女性は、健康な遺伝子の証としてマッチョな男性を選ぶ可能性があるが、子どもを育てるという点では妥当だと考えていないようだ。
研究では、「実際、女性が男らしい男性を反社会的な特徴や行動と結びつけて考えていることを示す説得力のある証拠もある」と指摘。「女性は男らしい男性を不正直で非協力的、長期よりも短期的な関係を好むと見なしており、『ダメ親』と見なすことさえある」としている。
■相手選びには体のサイクルや社会的影響も
結婚を考える上では他の複雑な要因も存在する。月経周期の最も妊娠しやすい時期には男らしい男性を好む傾向が強いし、社会的地位や資産管理の観点からも男性の好みは変わってくる。
研究に参加した女性は、比較的貧しい東欧諸国から米国、カナダまでに及び、その大部分は白人女性だった。ドゥ・ブリュイヌ氏は今後、衛生状態の非常に悪い国々に関しても研究対象を広げたいとしている。(c)AFP/Richard Ingham