【2月24日 AFP】世界保健機関(World Health OrganisationWHO)事務局長の諮問機関である緊急委員会は23日、新型インフルエンザA型(H1N1)の世界的流行がピークを過ぎたと判断するのは時期尚早だとする勧告を発表した。

 同委員会の報道官は、15人の専門家からなる同委員会の勧告は拘束力を持っておらず、最終決定はマーガレット・チャン(Margaret Chan)事務局長が下すと語った。

 ここ数週間で、ばく大な費用を投じた予防措置を縮小さた国もある。WHOは、今年後半には、新型インフル用ワクチンを季節性インフル用ワクチンに統合することを勧告している。

 WHOの統計によると、新型インフルの感染患者が2009年4月にメキシコと米国で初めて確認されて以来、感染は212の国と地域に広がり、世界中で約1万6000人が死亡している。

 全体としては、新型インフルは北半球のほとんどの地域では感染が減少しているが、西アフリカ地域では感染が拡大しているという。(c)AFP