【1月26日 AFP】定期的な運動は、老齢における心身の健康維持に貢献するとする4つの論文が、25日の米内科学会誌「アーカイブス・オブ・インターナル・メディシン(Archives of Internal Medicine)」に掲載された。

 1つ目の論文は、ハーバード大学公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health)などによるもので、中年(平均60歳)のときに定期的な運動を行った女性では、運動をしなかった女性に比べて、70歳以降に慢性疾患、心疾患、なんらかの身体・認知・精神障害を発症する確率が低いことが明らかになったとしている。

 2つ目の論文は、筋力トレーニングを週に1~2度、1年間継続した女性では、老齢における注意持続時間と問題解決能力が向上したことを示している。

 3つ目の論文は、55歳以上で適度なまたは激しい運動を定期的に行っていた人は、「カウチポテト族」だった同世代に比べて、認知症になる確率が低いとする研究結果を挙げている。

 4つ目の論文は、65歳以上で18か月間の運動プログラムに参加した女性は、運動強度が低いウェルネスプログラムに参加した同年代の女性よりも、骨密度が高く転倒リスクも低い可能性があるとしている。

 カナダ、ドイツ、米国での調査に基づいた1つ目の論文の執筆者らは、これらの結果は健康維持のための定期的な運動を推奨する米国の指針を裏付けるものだと述べている。(c)AFP