【1月15日 AFP】英政府は13日、イングランド（England）とウェールズ（Wales）で、皮膚を人工的に日焼けさせる日焼け用ベッドを18歳未満で使用することを禁止する法案を支持すると発表した。

　英国の民間がん研究団体「Cancer Research UK」によると、35歳未満で初めて日焼け用ベッドを利用した場合、皮膚がんの発症リスクは75％も高まるという。

　英国では、毎年、10万人以上が皮膚がんと診断されていることから、閣僚や議員らも対策に向けて動き出した。

　アンディ・バーナム（Andy Burnham）英保健相は、「日焼け用ベッドが皮膚がんリスクを高めることが、科学的にも証明された。だが、若ものたちは、安易に日焼け用ベッドを利用しすぎる。彼らを守るために、行動を起こすことを決意した」と語った。

　ある調査によると、イングランドの11歳から17歳の子どもたちの6％が、日焼け用ベッドを使用した経験をもつ。イングランド北部に限れば、使用度は11％に上る。

　与党一般議員が提出した未成年の日焼け用ベッド禁止法案は、政府も支持を明らかにしたことで、一気に成立の可能性が高まった。

　人気ポップグループ「ガールズ・アラウド（Girls Aloud）」のニコラ・ロバーツ（Nicola Roberts）さんら、多くの著名人が法案への支持を表明しているという。

　英国では毎年、2600人あまりが皮膚がんで死亡している。(c)AFP