【1月9日 AFP】米国のファミリーレストランなどのメニューに表示されているカロリーはいつも正しいとは限らないとする研究結果が、米栄養士会ジャーナル(Journal of the American Dietetic Association)1月号に発表された。

 タフツ大学フリードマン栄養科学政策校(Tufts University's Friedman School of Nutrition Science and Policy)の研究チームは、米国の有名飲食店で出される食事の約半数がメニューに表示されているカロリーを上回っており、中には2倍のカロリーのものもあると指摘する。

 研究チームはアップルビーズ(Applebee's)やデニーズ(Denny's)など着席型の有名飲食チェーン5社のサイドメニュー、メーンメニューから18点、ダンキンドーナツ(Dunkin' Donuts)やマクドナルド(McDonald's)などのファストフードチェーン5社から同じく11点を抽出してカロリーを調べた。この他、スーパーマーケットで購入した冷凍食品10点も分析した。

 その結果、実際のカロリーは飲食店では平均18%、冷凍食品は平均8%、表示カロリーを上回っていることが分かった。

「大きな数値には聞こえないかもしれないが、時間とともに積み重なっていく」とチームを率いるスーザン・ロバーツ(Susan Roberts)氏は指摘する。カロリーの違いは、現在の体重を維持するつもりが10ポンド(約4.5キロ)の体重増になりかねない水準だという。

 今後、カロリー計算の真実をさらに掘り下げる研究が計画されている。(c)AFP/Karin Zeitvogel