コカイン中毒のメカニズムを遺伝子レベルで解明、治療に期待
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【1月8日 AFP】コカインが中毒になりやすい理由のカギとなる脳内メカニズムを解明したとする論文が7日、米科学誌「サイエンス(Science)」に発表された。コカイン中毒の治療法の開発につながる発見だという。
米マウントシナイ医科大学(Mount Sinai School of Medicine)などの研究チームは、マウスを使った実験で、中毒性の高いコカインがいかに脳内の遺伝子配列を変えずに遺伝子発現に影響し、脳内を変化させるかを明らかにした。
マウスを2つのグループに分け、一方にはコカインを繰り返し与え、もう一方には食塩水を与え続けて最後に1回だけコカインを与えた。繰り返し与えた方では、遺伝子発現に劇的な変化があり、コカインへの嗜好も強まった。
この実験で、遺伝子発現のいわゆる「非遺伝子的」制御において重要な役割を果たす酵素「G9a」を、コカインが抑制していることが確認された。論文は、この抑制を無効にすることでコカインへの渇望を抑えることが可能だとしている。(c)AFP
米マウントシナイ医科大学(Mount Sinai School of Medicine)などの研究チームは、マウスを使った実験で、中毒性の高いコカインがいかに脳内の遺伝子配列を変えずに遺伝子発現に影響し、脳内を変化させるかを明らかにした。
マウスを2つのグループに分け、一方にはコカインを繰り返し与え、もう一方には食塩水を与え続けて最後に1回だけコカインを与えた。繰り返し与えた方では、遺伝子発現に劇的な変化があり、コカインへの嗜好も強まった。
この実験で、遺伝子発現のいわゆる「非遺伝子的」制御において重要な役割を果たす酵素「G9a」を、コカインが抑制していることが確認された。論文は、この抑制を無効にすることでコカインへの渇望を抑えることが可能だとしている。(c)AFP