【1月6日 AFP】ルーマニア政府は5日、ファストフードやソフトドリンク、菓子類などのジャンクフードに課税する方針を明らかにした。危機に陥っている保健制度に資金を供給するとともに肥満問題に対処するためという。

 同日ブカレスト(Bucharest)で会見したAttila Cseke保健相によると、新たに導入されるジャンクフード税による税収は約10億ユーロ(約1300億円)に達する見込み。

 同国の保健制度は慢性的な資金不足にあえいでおり、今年度は一部の医療インフラへの助成や一部の医薬品の購入が困難になる見通しだという。

 同国では4人に1人が肥満との統計がある。経済紙Ziarul Financiarによると同国のファストフード部門の売上高トップは米マクドナルド(McDonald's)で、2008年の収益は1億800万ユーロ(約140億円)に上っている。

 台湾も、国民の食生活の改善と肥満率の低下を目指し、ジャンクフードに課税する方針を示している。フランスは2008年、ジャンクフード税の導入を検討したが、導入は見送られた。(c)AFP