【12月17日 AFP】そりに乗り、ブランデーを好むサンタクロースのイメージは肥満、飲酒運転、スピード違反、不健康な生活スタイルを助長し、子どもたちの悪い手本になっている――。豪モナッシュ大学(Monash University)のこんな論文が、17日の英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical JournalBMJ)」に発表された。

 研究チームは「サンタクロースがもてはやされる国と、子どもの肥満率が高い国には、疫学的に相互関係がある」と主張。明確な関連性は立証されていないものの、「サンタのイメージが、肥満が快活さや明るさと同義だとのメッセージを送っている可能性はある」としている。

 その上で、サンタの「今後」について、次のように助言している。

 まず、サンタはダイエットをしなければならない。そのため、人々はサンタのためにクッキーやミルク、ミンスパイ、ブランデーやシェリー酒を置いておく習慣をやめるべきだ。サンタは代わりに、トナカイのために用意されたニンジンやセロリを一緒に食べればいい。そりを降りて、自転車に乗るか、歩いたりジョギングしたりするのもいいだろう――。

 論文はまた、サンタのために用意されるブランデーについても疑問を投げかけた。というのも、サンタは何十億という家々を巡るのだから、すぐに酔っ払ってそりの「スピード違反」をしてしまうというのだ。

 さらに、サンタはシートベルトもせずヘルメットもかぶっていないのに、「屋根上サーフィン」や「煙突ジャンプ」などの危険なスポーツを助長しているとも非難。

 サンタの格好をする人たちについても、1日に10回くしゃみや咳をすれば、その膝に座った子どもたちは皆、新型インフルエンザに感染してしまう可能性があるとして、伝染病を広げる危険性があると説いている。(c)AFP