【12月15日 AFP】ウガンダ議会は10日、女子割礼(女性器切除)の禁止法案を全会一致で可決した。関係者が11日明らかにした。今後、女子割礼を実施した者には禁固10年、割礼を強制した者には終身刑が、それぞれ科されることになる。

 影の内閣で保健相を務めるフランシス・エペタイト(Francis Epetait)議員は、AFPに対し、「割礼は多くの女性たちを悲惨な状況に陥れている。女性たちの人間性を奪うような行為は許されない」と語った。

 女子割礼はウガンダ全土で行われているわけではない。この風習は主に北東部で根強く残っているが、なかでも最も盛んに行われてきたカプチョルワ(Kapchorwa)地区は前年10月、女子割礼を廃止するという決定を下した。

 国連(UN)は2007年、女性器切除は女性の人権を侵害する暴力行為であるとして廃絶を求める決議を採択。さらに、HIV感染リスクを高め、妊産婦や新生児の死亡率増加にもつながると警告している。国連は、全世界で1億~1億4000万人が女性器切除を受けていると推定している。(c)AFP