【11月24日 AFP】国連合同エイズ計画(Joint United Nations Programme on HIV/AIDSUNAIDS)が24日発表した報告書によると、エイズウイルス(HIV)の感染拡大が始まって以降の感染者数は計6000万人に上り、HIV感染に関連して死亡した人の数は2500万人となった。

 予防プログラムの効果もあり過去8年間で感染率は17%以上減少したものの、生存中のHIV感染者数の合計は08年も増加。生存中のHIV感染者は08年末で3340万人となり、2000年と比べて20%増加した。

 UNAIDSは報告書で、「生存するHIV感染者数の増加は、新規感染者増加のほか、抗レトロウイルス薬による治療の効果が出ているため」と述べた。

 最も感染者数の多い地域は依然としてサハラ以南アフリカで生存中のHIV感染者は2240万人。世界全体の67%に上る。南アジアと東南アジア地域の生存中の感染者数は380万人。東欧と中央アジアは150万人だった。(c)AFP