タミフル耐性のH1N1ウイルスがヒトからヒトに感染か、確認されれば世界初 英保健当局
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【11月21日 AFP】英保健当局は20日、薬剤耐性のある新型インフルエンザA型(H1N1)ウイルスがヒトからヒトに感染したとみられる症例を調査していると発表した。確認されれば世界で初めてのケースとなる。
ウェールズ(Wales)の保健当局によると、同地の病院で5人から治療薬タミフル(Tamiflu)に耐性を持つH1N1ウイルスが見つかり、うち3人は院内感染したとみられるという。
これとは別に英健康保護局(Health Protection Agency、HPA)も声明を出し、「詳しい調査を行っている最中だが、オセルタミビル(oseltamivir、タミフルの一般名)に耐性を持つH1N1ウイルスが感染したものと思われる」と発表した。
英健康保険局によるとこれまでに世界でタミフルに耐性を持つH1N1ウイルスは約60例報告されているが、その中にヒトからヒトに感染したケースはなく、ウェールズの例が確認されれば世界で初めての可能性がある。
英健康保険局は感染した5人はいずれも重い基礎疾患があり、ウェールズ最大の都市カーディフ(Cardiff)のウェールズ大学病院(University Hospital of Wales)で、別の治療薬リレンザ(Relenza)の投与を受けている。リレンザの効果は出ているという。
2人は回復しすでに退院した。入院を続けている3人のうち1人は集中治療を受けているという。薬剤耐性のあるウイルスの病原性は薬剤耐性のないウイルスと同程度で、危険性は低いとしている。
英国は欧州で最も新型インフルエンザの影響を受けた国でこれまでに約71万5000人が発症し、約100人が死亡している。世界保健機関(World Health Organization、WHO)の最新のデータによると、今年4月にメキシコと米国で初めて発見されて以降、これまでに世界で新型インフルエンザによって約6750人が死亡している。(c)AFP
ウェールズ(Wales)の保健当局によると、同地の病院で5人から治療薬タミフル(Tamiflu)に耐性を持つH1N1ウイルスが見つかり、うち3人は院内感染したとみられるという。
これとは別に英健康保護局(Health Protection Agency、HPA)も声明を出し、「詳しい調査を行っている最中だが、オセルタミビル(oseltamivir、タミフルの一般名)に耐性を持つH1N1ウイルスが感染したものと思われる」と発表した。
英健康保険局によるとこれまでに世界でタミフルに耐性を持つH1N1ウイルスは約60例報告されているが、その中にヒトからヒトに感染したケースはなく、ウェールズの例が確認されれば世界で初めての可能性がある。
英健康保険局は感染した5人はいずれも重い基礎疾患があり、ウェールズ最大の都市カーディフ(Cardiff)のウェールズ大学病院(University Hospital of Wales)で、別の治療薬リレンザ(Relenza)の投与を受けている。リレンザの効果は出ているという。
2人は回復しすでに退院した。入院を続けている3人のうち1人は集中治療を受けているという。薬剤耐性のあるウイルスの病原性は薬剤耐性のないウイルスと同程度で、危険性は低いとしている。
英国は欧州で最も新型インフルエンザの影響を受けた国でこれまでに約71万5000人が発症し、約100人が死亡している。世界保健機関(World Health Organization、WHO)の最新のデータによると、今年4月にメキシコと米国で初めて発見されて以降、これまでに世界で新型インフルエンザによって約6750人が死亡している。(c)AFP