女性版バイアグラ登場か、独製薬企業が臨床試験実施
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【11月18日 AFP】もともとは抗うつ剤として開発された薬剤「フリバンセリン(Flibanserin)」に女性版バイアグラ(Viagra)としての効果がある可能性が明らかになった。北米で同薬剤の臨床試験結果を分析している研究者の1人が17日、語った。
臨床試験のデータ分析を行っている1人、ジョン・ソープ(John Thorp)氏はAFPに対し、フリバンセリンの抗うつ剤としての臨床試験中に女性が服用したところ、抗うつ効果ではなく、「欲求の高まり」が確認されたと語った。
ソープ氏によると、30~60歳の女性では性的欲求の欠如が最も一般的な問題とされているが、これはまさに同年代の男性で最も一般的な問題だとされる勃起不全(ED)と同じだという。こうしたEDの治療薬として有名なのがバイアグラだ。
ソープ氏は「男性は性的な興味はあるものの、うまく機能しないという問題だが、女性は性的興味自体を失っている」「バイアグラなどのED改善薬は血液供給に作用するものだが、フリバンセリンは脳内物質に作用する」と語った。
フリバンセリンに対する女性の反応を踏まえ、同剤の抗うつ剤としての臨床試験を数年前に初めて行った独製薬会社べーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim)は、フリバンセリンの女性版バイアグラとしての利用可能性を検討し始めた。
フリバンセリンの女性における性欲増進効果を調べる臨床試験は、カナダ、欧州、米国の3地域で行われている。臨床試験では、閉経前の女性約2000人にフリバンセリンまたはプラシボ(偽薬)を24週間にわたって服用してもらい、満足いく性行為を行った回数や性的欲求の程度など6項目の質問に答えてもらった。
その結果、フリバンセリンを1日あたり100ミリグラム服用することで、上記の2項目で「顕著な進展」があったということが明らかになった。
ソープ氏によると、米国人女性の26%が性的欲求の減退を感じているというが、残念ながらフリバンセリンは臨床試験中であるため、処方されるのは試験に参加している女性に限られている。(c)AFP
臨床試験のデータ分析を行っている1人、ジョン・ソープ(John Thorp)氏はAFPに対し、フリバンセリンの抗うつ剤としての臨床試験中に女性が服用したところ、抗うつ効果ではなく、「欲求の高まり」が確認されたと語った。
ソープ氏によると、30~60歳の女性では性的欲求の欠如が最も一般的な問題とされているが、これはまさに同年代の男性で最も一般的な問題だとされる勃起不全(ED)と同じだという。こうしたEDの治療薬として有名なのがバイアグラだ。
ソープ氏は「男性は性的な興味はあるものの、うまく機能しないという問題だが、女性は性的興味自体を失っている」「バイアグラなどのED改善薬は血液供給に作用するものだが、フリバンセリンは脳内物質に作用する」と語った。
フリバンセリンに対する女性の反応を踏まえ、同剤の抗うつ剤としての臨床試験を数年前に初めて行った独製薬会社べーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim)は、フリバンセリンの女性版バイアグラとしての利用可能性を検討し始めた。
フリバンセリンの女性における性欲増進効果を調べる臨床試験は、カナダ、欧州、米国の3地域で行われている。臨床試験では、閉経前の女性約2000人にフリバンセリンまたはプラシボ(偽薬)を24週間にわたって服用してもらい、満足いく性行為を行った回数や性的欲求の程度など6項目の質問に答えてもらった。
その結果、フリバンセリンを1日あたり100ミリグラム服用することで、上記の2項目で「顕著な進展」があったということが明らかになった。
ソープ氏によると、米国人女性の26%が性的欲求の減退を感じているというが、残念ながらフリバンセリンは臨床試験中であるため、処方されるのは試験に参加している女性に限られている。(c)AFP