【11月13日 AFP】豪メルボルン(Melbourne)のバーナード・オブライエン顕微鏡手術研究所(Bernard O'Brien Institute of Microsurgery)の医師団は12日、乳がんで切除した乳房の画期的な再建法について、ヒトを対象とした試験を来年早々に実施することを明らかにした。

 同研究所は患者自身の脂肪細胞を使って乳房を再建する新しい方法を開発した。少量の脂肪細胞を入れた穴の開いたブラジャーのカップのような医療器具を胸に埋め込むもので、患者本人の血液を供給された脂肪細胞が空間を埋めるように増えていき、最終的に乳房の部分が脂肪で満たされるという。基本的に患者は違和感を覚えないという。

 最初の被験者らは器具を取り除くために2回目の手術を受けなければならないが、数週間で溶ける生分解性の器具の開発も計画されている。医師団によると、これまでに幹細胞を使って乳房が再生されたことはあったが、このような手法は世界初だという。ブタでの試験はすでに成功しており、ヒトに対する試験が来年早々に始まる。

 乳がんは女性がん患者の死因のトップとなっている。(c)AFP