加工食品中心の食生活は「うつリスク」高める、英研究
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【11月3日 AFP】加工食品や高脂肪食品の比率が高い食生活は、うつになるリスクを高めるとする研究結果が、2日の英精神医学誌「British Journal of Psychiatry」に発表された。反対に、新鮮な野菜や果物、魚をふんだんにとる食生活は、うつ病の予防に効果を発揮するという。
英ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(University College London、UCL)の研究チームは、ロンドン(London)の役所で働く公務員3486人(平均年齢55歳)を対象に、食習慣と自分の「うつ度」に関するアンケートを実施した。
食生活が「自然食品中心」のグループと、「揚げ物、加工肉、高脂肪の乳製品、甘いデザートが中心」のグループを比較したところ、喫煙や運動といった生活習慣を考慮しても、前者は後者に比べて「うつリスク」が26%低かった。
また、加工食品ばかりを食べている人では、うつリスクが58%も高くなることがわかった。
こうした結果について、研究チームは、いくつかの説明を試みている。
1つ目は、果物や野菜に含まれる高濃度の抗酸化物質が、保護効果を発揮している可能性があること。これまで、抗酸化物質の濃度が高いほどうつリスクが低くなることが、複数の研究で示されている。
2つ目は、魚を多く食べることにはうつ抑制効果があると考えられること。魚には、脳の活動を活発にしてくれる多価不飽和脂肪酸の一種が多く含まれているためだ。
また、自然食品中心の食生活は、多種多様な食品から摂取されるさまざまな栄養の相乗効果で、うつを予防してくれると考えられるという。
研究は、「健康的な食生活は健康と幸福を増進してくれる。抑うつ障害を予防するにはまず食生活を向上させるべきだ」と締めくくっている。(c)AFP
英ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(University College London、UCL)の研究チームは、ロンドン(London)の役所で働く公務員3486人(平均年齢55歳)を対象に、食習慣と自分の「うつ度」に関するアンケートを実施した。
食生活が「自然食品中心」のグループと、「揚げ物、加工肉、高脂肪の乳製品、甘いデザートが中心」のグループを比較したところ、喫煙や運動といった生活習慣を考慮しても、前者は後者に比べて「うつリスク」が26%低かった。
また、加工食品ばかりを食べている人では、うつリスクが58%も高くなることがわかった。
こうした結果について、研究チームは、いくつかの説明を試みている。
1つ目は、果物や野菜に含まれる高濃度の抗酸化物質が、保護効果を発揮している可能性があること。これまで、抗酸化物質の濃度が高いほどうつリスクが低くなることが、複数の研究で示されている。
2つ目は、魚を多く食べることにはうつ抑制効果があると考えられること。魚には、脳の活動を活発にしてくれる多価不飽和脂肪酸の一種が多く含まれているためだ。
また、自然食品中心の食生活は、多種多様な食品から摂取されるさまざまな栄養の相乗効果で、うつを予防してくれると考えられるという。
研究は、「健康的な食生活は健康と幸福を増進してくれる。抑うつ障害を予防するにはまず食生活を向上させるべきだ」と締めくくっている。(c)AFP