【7月29日 AFP】中国の国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)は28日、レズビアンの献血の権利を求めるオンライン請願書に多くの署名が寄せられていると報じた。同国では、エイズ(AIDS)感染への懸念などから、同性愛者の献血は拒否されている。

 主催者側によると、これまでに全国から少なくとも540人の署名が集まっている。署名が1000人程度に達したところで政府に提出する予定だ。主催した女性の1人は「当局は、献血をしたいというわたしたちの気持ちを尊重するとともに、差別をやめてほしい」と話した。

 同紙によると、中国には同性愛者が推定3000万人いる。うち1000万人がレズビアンとされている。同性愛者は、法律的には差別はないものの、大半の地域社会で今でも白い目で見られる存在だ。同性愛者が公的に「精神疾患」に分類されなくなったのは、わずか10年ほど前の話だという。(c)AFP