【7月3日 AFP】中国・杭州(Hangzhou)の病院で2日、前日死亡した新型インフルエンザA型(H1N1)感染患者の女性の死因が感電死だった疑いが浮上したことから、この女性の親族ら20人以上が病院を襲撃するという事件があった。国営新華社(Xinhua)通信が報じた。

 襲撃を受けたのは杭州市内の第一人民病院(No. 1 People's Hospital)。1日、新型インフル治療のため入院していた34歳の女性が死亡しているのが発見された。ところが、死因が感電死である疑惑が浮上。怒った親族らが病院に押しかけ、救急車に石を投げつけたり建物を破壊するなどしたという。

 新華社の別配信の記事によれば、警察は3日、検死の結果女性は感電死だったことが確認されたと発表したが、詳細は伝えられていない。

 女性の死をめぐっては、中国国内初の新型インフル感染者の死亡例の可能性があると報じられ、懸念が広がっていた。しかし新華社によると、女性は死亡当時インフルエンザの症状は消えており、時折咳き込む以外はほぼ回復していたという。(c)AFP