パソコンによる負傷が急増、子どもは要注意 米病院調査
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【6月10日 AFP】パソコン使用による健康被害としては視力低下とけんしょう炎が有名だが、9日発行の医学誌『American Journal of Preventive Medicine(米予防医学ジャーナル)』7月号に、パソコン機器の落下によるけがなど、これまで見過ごされてきた負傷例が急増していたことを示す論文が掲載された。
調査は米オハイオ(Ohio)州コロンバス(Columbus)のネイションワイド小児病院(Nationwide Children's Hospital)の研究者らが、全米電算機危害監視システム(National Electronic Injury Surveillance System)の1994年から2006年までのデータベースをもとに行ったもの。
それによると、「パソコンに関連した重傷例」の件数は同期間に732%も増えていたことが分かった。これは、家庭用パソコンの同期間の販売増加率309%の2倍以上にあたる。
また、緊急治療室で治療されたけがは合計7万8000件以上にのぼり、パソコンモニターの落下により頭を負傷した事例が多かった。
けがの割合が最も多かったのは5歳以下で、パソコン機器につまずいたり転んだりする例が多かった。6歳から10歳の子ども、60歳以上でも、負傷率が高かった。また負傷例の90%以上が家庭で起きていた。
モニターに関連した負傷は、1994年の11.6%から2003年の37.1%へ大幅に増加したが、重たいブラウン管モニターの代わりに軽量で持ち運びしやすい液晶モニターが増えたのにともない2006年には25.1%に低下した。(c)AFP
調査は米オハイオ(Ohio)州コロンバス(Columbus)のネイションワイド小児病院(Nationwide Children's Hospital)の研究者らが、全米電算機危害監視システム(National Electronic Injury Surveillance System)の1994年から2006年までのデータベースをもとに行ったもの。
それによると、「パソコンに関連した重傷例」の件数は同期間に732%も増えていたことが分かった。これは、家庭用パソコンの同期間の販売増加率309%の2倍以上にあたる。
また、緊急治療室で治療されたけがは合計7万8000件以上にのぼり、パソコンモニターの落下により頭を負傷した事例が多かった。
けがの割合が最も多かったのは5歳以下で、パソコン機器につまずいたり転んだりする例が多かった。6歳から10歳の子ども、60歳以上でも、負傷率が高かった。また負傷例の90%以上が家庭で起きていた。
モニターに関連した負傷は、1994年の11.6%から2003年の37.1%へ大幅に増加したが、重たいブラウン管モニターの代わりに軽量で持ち運びしやすい液晶モニターが増えたのにともない2006年には25.1%に低下した。(c)AFP