【5月31日 AFP】チリの保健当局は30日、同国で新たに26人が新型インフルエンザA型(H1N1)に感染したと発表した。同国の感染者数は250人になった。

 チリの感染者の大半は、2人が重症になって入院している首都サンティアゴ(Santiago)で見つかっているが、ペルーとの国境に近い北部の都市アリカ(Arica)でも初めての患者が確認された。

 世界保健機関(World Health OrganizationWHO)が発表した日本時間29日午後3時現在の統計によると、これまでに世界53か国で1万5510人が新型インフルエンザに感染し、うち99人が死亡した。各国政府の発表を総合すると世界の死者は110人を越えている。

 専門家は、これから冬を迎え、通常のインフルエンザが流行する季節に入る南半球での新型インフルエンザの流行を懸念している。(c)AFP