【5月28日 AFP】体外受精やその他の生殖介助術で産まれる子どもは、世界で年間約25万人にのぼる――。27日発行の英医学専門誌「ヒューマン・リプロダクション(Human Reproduction)」に、このような調査結果が発表された。

 53か国、1563の不妊治療院で行った調査によると、データがそろっているいちばん最近の2002年では、生殖介助術(ART)により誕生した赤ちゃんは世界で21万9000人から24万6000人と推定される。

 世界でARTが行われた回数は、2年前の2000年から25%も増加しており、体外受精や卵細胞質内精子注入法による生児出生率も平均で「5回に1回以上」と上昇している。

 その一方で、ARTによる多子出産はゆるやかな減少傾向にあるという。医者らは、成功率を上げようと子宮に2つ以上の胚(はい)を着床させると、未熟児や発育不全の子どもが産まれるリスクも高くなると指摘している。(c)AFP