【5月16日 AFP】(一部更新)厚生労働省は16日、海外渡航歴のない神戸市の高校生に対して行った簡易検査で、新型インフルエンザA型(H1N1)の感染を示す判定が出たと発表した。引き続き遺伝子検査が行われており、感染が確認されれば、国内初の海外渡航歴のない感染者の発生となる。

 患者はせきと発熱の症状を示しており、15日に神戸市環境保健研究所が行った簡易遺伝子検査で陽性の判定が出た。引き続き行われている検査の結果は16日中に出る予定。

 高校生に外国渡航歴はないが、最近海外に行った人との接触があったかどうかは今のところ分かっていない。高校生は隔離されているが、熱は下がりつつあるという。

 日本では今月上旬、北米から帰国した高校生3人と教員1人の新型インフルエンザ感染が確認されている。地元メディアによると、4人のうち、空港近くの病院に入院している3人は再検査の後、早ければ17日に退院できる見込み。別の病院にいる1人は早ければ16日にも退院できる見通しだと報道されている。

 4人の感染患者と同便で米デトロイト(Detroit)から帰国し、新型インフルエンザ感染濃厚接触者として停留措置を受けていた48人のうち47人は到着から1週間たった15日、停留措置が解除された。残る1人の解除は16日になる見通し。(c)AFP