【5月11日 AFP】(一部更新)中国衛生省は11日、中国本土で初めて新型インフルエンザ「インフルエンザA型(H1N1)」の感染者が確認されたと発表した。感染者は9日午後、米国から東京経由で四川省の省都・成都(Chengdu)に到着した30代の男性だという。国営新華社(Xinhua)通信が報じた。

 新華社によると、男性は四川省内の病院で発熱が確認され、新型インフルの簡易検査で感染の疑いが出ていた。男性はその後、成都の感染症専門病院に搬送された。簡易検査が行われている時から、男性と接触があった人びとは当局の保護下に置かれていたという。

 男性は、米ノースウエスト航空(Northwest Airlines)29便で東京から北京国際空港(Beijing International Airport)に到着し、その後国内線に乗り継いで成都に向かったという。

 衛生省は、専門家チームを成都に派遣したほか、地元の衛生当局に対し、男性から採取したウイルスのサンプルを、2次検査のために中国疾病預防控制中心(Chinese Centre for Disease Control and Prevention)にただちに送るよう指示していた。

 また、地元当局に対しては、この男性と接触した人びとの追跡調査を行うよう指示を出し、男性が搭乗していた旅客機の乗客は可能な限り早急に、当局と連絡を取るよう求めた。(c)AFP