「メキシコの対応で数千人の命が救われた」 カルデロン大統領
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【5月5日 AFP】メキシコのフェリペ・カルデロン(Felipe Calderon)大統領は4日夜、記者会見を開き、メキシコは新型インフルエンザ「インフルエンザA(H1N1)」ウイルスに対する「世界規模の闘い」を先導することで、数千人の命を救ったと語った。
大統領は、メキシコがとった「責任ある」行動により、「国内ばかりか世界中で、数千人の命が救われた」と強調した。
大統領はまた、感染拡大は終息しつつあるとし、感染拡大防止策として1週間以上閉鎖されていた会社、学校、博物館等を7日から再開するなど、メキシコを平常化させていく方策について説明した。その一方で、「ウイルスは依然としてまん延している」とし、国民に対し、手洗いの徹底などの予防策をとるよう呼びかけた。
メキシコ政府によれば、4日までに同国で確認された新型インフルエンザの感染者数は776人、死者は26人に達している。
同国の関連当局によると、屋内の娯楽施設を閉鎖したことによる経済損失は1日あたり1億ドル(約100億円)にのぼり、45万人が失業の瀬戸際に立たされているという。
もっとも深刻なのは、メキシコの経済生産の8%を占め、同国の合法的な外貨獲得源として第3位を占める観光業だ。メキシコ市(Mexico City)内のホテルの稼働率は10%にまで低下。実際、市内に外国人観光客の姿は見あたらない。有名なアステカ(Aztec)のピラミッド群は、立ち入り禁止となっている。
大統領は、こうした打撃を和らげるため、客船に対する港湾税を軽減するなどの景気刺激策を策定中だと語った。
メキシコの4日の株式市場は、感染拡大は終息しつつあるとの大統領の発言を受け、終値が5%上昇した。(c)AFP/Marc Burleigh
【参考】厚生労働省のホームページ
大統領は、メキシコがとった「責任ある」行動により、「国内ばかりか世界中で、数千人の命が救われた」と強調した。
大統領はまた、感染拡大は終息しつつあるとし、感染拡大防止策として1週間以上閉鎖されていた会社、学校、博物館等を7日から再開するなど、メキシコを平常化させていく方策について説明した。その一方で、「ウイルスは依然としてまん延している」とし、国民に対し、手洗いの徹底などの予防策をとるよう呼びかけた。
メキシコ政府によれば、4日までに同国で確認された新型インフルエンザの感染者数は776人、死者は26人に達している。
同国の関連当局によると、屋内の娯楽施設を閉鎖したことによる経済損失は1日あたり1億ドル(約100億円)にのぼり、45万人が失業の瀬戸際に立たされているという。
もっとも深刻なのは、メキシコの経済生産の8%を占め、同国の合法的な外貨獲得源として第3位を占める観光業だ。メキシコ市(Mexico City)内のホテルの稼働率は10%にまで低下。実際、市内に外国人観光客の姿は見あたらない。有名なアステカ(Aztec)のピラミッド群は、立ち入り禁止となっている。
大統領は、こうした打撃を和らげるため、客船に対する港湾税を軽減するなどの景気刺激策を策定中だと語った。
メキシコの4日の株式市場は、感染拡大は終息しつつあるとの大統領の発言を受け、終値が5%上昇した。(c)AFP/Marc Burleigh
【参考】厚生労働省のホームページ