【4月29日 AFP】中国衛生省高官は29日、新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の発生源が中国だとする国外の報道について、中国のイメージを傷つけることが狙いだと述べて否定した。

 中国衛生省のMao Qunan報道官は、同省ウェブサイトで「なんらかの魂胆があって、一部の国外メディアが、伝染病に関する事実や基本的な科学的知識を無視し、この伝染病が中国で発生したとのうわさを故意にねつ造した」と述べた。「真偽を混同させ、人々を混乱させて中国のイメージを傷つけようというねらいだ」

 これまでに多数のメディアが、新型インフルエンザがアジアで発生したと伝えていた。また、一部メディアは、27日にメキシコ東部ベラクルス(Veracruz)州のFidel Herrera知事が、このインフルエンザ・ウィルスが中国で発生したと語ったと伝えた。

 中国衛生省は、「(この報道に)われわれは断固として反対する」と述べた。

 これまでのところ、中国では人への新型インフルエンザの感染例は発表されていない。(c)AFP


【参考】厚生労働省のホームページ