【4月28日 AFP】米政府は27日、豚インフルエンザが発生しているメキシコを訪問したバラク・オバマ(Barack Obama)大統領の健康は「全く危険にさらされていない」との声明を発表した。

 オバマ大統領は、ヒトからヒトへ感染しやすい豚インフルエンザがメキシコで発生してから少なくとも4日たった16、17日にメキシコを訪問した。メキシコでは豚インフルエンザにより149人が死亡したとみられている。

 訪問初日の夜、オバマ大統領は首都メキシコ市(Mexico City)の国立人類学博物館(National Anthropology Museum)で開かれた式典に出席した。その際、大統領に博物館を案内したフェリペ・ソリス(Felipe Solis)館長がその7日後に死亡した。

 ロバート・ギブズ(Robert Gibbs)大統領報道官は「大統領の健康は全く危険にさらされていない」とし、「大統領にも、政府関係者や記者などの同行者にも、心配に値するような症状は見られない」と述べた。

 米政府はその後、ソリス館長の死因は既往症によるもので、豚インフルエンザによるものではないとする在米メキシコ大使館報道官の声明を発表した。

 米国のメディアはソリス館長が豚インフルエンザで死亡し、オバマ大統領がウイルスに接触した恐れがあるとのうわさを取り上げていた。今回の声明はこのうわさを打ち消すために出されたとみられる。(c)AFP

【参考】厚生労働省のホームページ