【4月26日 AFP】(一部更新)世界保健機関(World Health OrganizationWHO)は25日、メキシコと米国で豚インフルエンザ発生したことを受けて緊急委員会を開き、現状は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」だとする声明を出した。

 声明は「現在の状況について入手できるデータを検討したところ、報告があった症例の臨床的、疫学的、ウイルス学的情報と、適切な対応についての情報が不足していることが分かった。委員会は、有効な対応をとる上でいくつかの点をはっきりさせる必要があるがあるものの、現状は国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態にあたるという点で合意した」としている。

 WHOはこの声明で、すべての国がインフルエンザに似た病気と重度の肺炎の異常な発生に対する監視を強化するよう勧告した。

 今回の豚インフルエンザによりメキシコでこれまでに68人が死亡している。WHOのマーガレット・チャン(Margaret Chan)事務局長はこのウイルスはパンデミック(爆発的流行)の潜在力があると警告している。(c)AFP