【3月9日 AFP】インドネシアで発売されたバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の似顔絵が描かれたスナック菓子「オバマ(Obama)」に対し、消費者団体から販売中止を求める運動が起こっている。

 スナックの袋には、オバマ大統領が歯を見せて微笑む様子がデザインされている。オバマ氏が右手でピースサインを示し、左手の指先で地球儀をバスケットボールのように回転させているデザインもあり、「Peace(平和)」の文字やピースマーク、さらには「懸賞金を当てよう」と書かれた広告文まで印刷されている。価格は1袋500ルピア(約4円)。

 インドネシア消費者協会(Indonesian Consumer Foundation)は、スナック菓子はオバマ大統領の中傷にあたるうえ、子どもの健康にも悪影響があるとして、政府に調査を求めている。

 スナックには、おまけの小さなプラスチック製人形が入っているが、消費者協会の法務担当者は、人形は非衛生的なうえ、幼児が菓子と間違えて口にする恐れがあるとも主張している。

 オバマ大統領は、母親がケニア人の父親と離婚した後、インドネシア人男性と再婚したため、1967-71年に同国の首都ジャカルタ(Jakarta)で暮らしていた。加えて、イスラム教に強硬的だったブッシュ政権時代の外交政策からの転換を表明したことから、インドネシアにおけるオバマ氏人気は非常に高い。(c)AFP