2時間以上テレビを見る子どもはぜんそくのリスクが高い、英研究チーム
このニュースをシェア
【3月5日 AFP】毎日2時間以上テレビを見る子どもはぜんそくになるリスクが高いとする研究結果が、3日の英医学誌「ソラックス(Thorax)」に掲載された。
英国の医師チームは、1991-2年に誕生した3000人以上の子どもを対象に、出生時から長期間にわたり呼吸器系の健康状態を監視、ぜんそくかかる子どもの数が増える原因について調べた。
その結果、3歳半から11歳半の間にぜんそくかかる子どもの数が顕著に多かったが、幼い時期にぜんそく症状が出なかった子どもについては、8年後にぜんそくを発症したのは6%だった。
一方、毎日テレビを2時間以上見る子どものグループでは、ぜんそくにかかる人数が特に顕著に増加し、このグループの子どもが11歳半までにぜんそくを発症するリスクは、テレビを見る時間が2時間未満の子どものグループと比較して2倍近かった。
今回の研究では、座りっぱなしで運動不足の生活習慣は呼吸器系の発達、特に平滑筋と呼ばれる気道組織に影響を及ぼすとの専門家らの仮説にも関係している。
また、1990年代半ばにはパソコンやテレビゲームが普及していなかったため、研究では座りっぱなしの行為としてテレビ視聴を対象とした。
ぜんそくの原因としてはほかにも、肥満や汚染ガスなど環境的要因が挙げられる。(c)AFP
英国の医師チームは、1991-2年に誕生した3000人以上の子どもを対象に、出生時から長期間にわたり呼吸器系の健康状態を監視、ぜんそくかかる子どもの数が増える原因について調べた。
その結果、3歳半から11歳半の間にぜんそくかかる子どもの数が顕著に多かったが、幼い時期にぜんそく症状が出なかった子どもについては、8年後にぜんそくを発症したのは6%だった。
一方、毎日テレビを2時間以上見る子どものグループでは、ぜんそくにかかる人数が特に顕著に増加し、このグループの子どもが11歳半までにぜんそくを発症するリスクは、テレビを見る時間が2時間未満の子どものグループと比較して2倍近かった。
今回の研究では、座りっぱなしで運動不足の生活習慣は呼吸器系の発達、特に平滑筋と呼ばれる気道組織に影響を及ぼすとの専門家らの仮説にも関係している。
また、1990年代半ばにはパソコンやテレビゲームが普及していなかったため、研究では座りっぱなしの行為としてテレビ視聴を対象とした。
ぜんそくの原因としてはほかにも、肥満や汚染ガスなど環境的要因が挙げられる。(c)AFP