【2月26日 AFP】若いうちから肥満とはいかないまでも「太りすぎ」の人は、標準体重の人に比べて、早死にするリスクが30%超高まる。これは、たばこを1日10本吸う人と同等のリスクである。スウェーデン・カロリンスカ研究所(Karolinska Institute)によるこうした研究結果が25日発表された。

 太りすぎと寿命の関係について長年にわたり研究を行ってきた同研究所は、今回世界で初めて、太りすぎの人の死亡リスクは1日にたばこを2箱吸うヘビースモーカーと同程度であることを示す調査結果を明らかにした。

 研究所は、1969年と1970年にスウェーデンの徴兵制度のもとで18歳男性4万5000人に行われた身体検査のデータから、喫煙習慣と肥満度指数(BMI)を分析し、それから平均38年間にわたり追跡調査を行った。

 この間に2897人が死亡したが、最も死亡率が低かったのは、予想通り「標準体重の非喫煙者」だった。

 また、18歳までに医学的に「肥満」と判定された人が早死にするリスクは標準体重の人の2倍以上で、標準体重かつ長期にわたるヘビースモーカーのリスクと同程度であることがわかった。

 肥満かつヘビースモーカーというように危険因子が2つ重なると、早死にするリスクは標準体重の非喫煙者の5倍近くにのぼることも判明した。

 さらに、肥満とヘビースモーカーを別々に考えた場合、早死にするリスクは前者の方が高いという意外な結果も明らかになった。(c)AFP/Marlowe Hood