【2月4日 AFP】農林水産省は4日までに、フランスでの鳥インフルエンザ発生をうけ、フランスからの家禽(かきん)や鶏肉類、未調理のフォアグラの輸入を停止した。

 フランス関係当局から日本政府へフランス西部バンデ(Vendee)の家禽(かきん)農家で弱毒性の鳥インフルエンザ(H5亜型)との情報提供があり、農水省は前日、仏産家禽や鶏肉の輸入停止を発表していた。

 日本が2008年にフランスから輸入した未調理のフォアグラは計404トンに上ることから、農水省関係者は国内のレストラン業者はフランス以外の国からのフォアグラ調達に苦慮するのではとみている。缶詰のフォアグラは、輸入停止の対象外。

 フランスでは2006年にも、野生の鴨の間で強毒性の鳥インフルエンザ(H5N1型)が発生し、日本政府はこの時もフランス産家禽類の輸入を数か月間停止し、仏料理店のシェフらの間に懸念が走ったことがある。(c)AFP