【1月13日 AFP】中国で化学物質メラミンに汚染された粉ミルクなどの乳製品を飲んだ多数の乳幼児が健康被害を受けた事件で、中国保健省は12日、記者会見を開き、健康被害を受けた乳幼児の数が、当局が当初発表していた人数よりも2000人多い29万6000人に上ることを明らかにした。

 保健省によると、5万2898人の乳幼児がメラミンによる腎臓障害のため病院で手当てを受け、そのうち5万2582人は退院しているという。

 保健省は前年12月初めに、メラミンによる健康被害を受けた乳幼児は29万4000人で、そのうち6人が死亡したと発表していた。

 この問題については現在、汚染された粉ミルクの製造・販売元の1つ、同国乳製品大手の三鹿集団(Sanlu Group)の前会長らに対する裁判が行われており、判決が待たれている。(c)AFP