【12月13日 AFP】カンボジア保健省と国連(UN)の世界保健機関(World Health OrganizationWHO)は12日、首都プノンペン(Phnom Penh)郊外のカンダル(Kandal)州で、19歳の男性が強毒性の高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)に感染していることを確認したと発表した。同国でH5N1ウイルスが検出されたのは今年に入って初めて。

 カンボジア保健省とWHOの共同声明によると、男性は前月28日に熱やせき、筋肉の痛み、のどの痛みなど鳥インフルエンザの症状を示し、検査の結果、感染が確認されプノンペンの病院で治療を受けている。

 WHOのMichael O'Leary博士はAFPに「現時点では感染拡大の情報はないが、きょうの調査結果を待っている」と語った。

 同国の農林水産省は12日、男性が感染した村周辺での家禽(かきん)の死因を調査した。また、保健省は地域住民の検査を行った。

 カンボジアで鳥インフルエンザの人への感染が確認されたのは8例目。これまで7人が死亡している。(c)AFP