【12月2日 AFP】中国衛生省は1日、工業用化学物質メラミンが混入した乳製品を摂取して病気になった子どもの数が、29万4000人に上ったことを明らかにした。

　同省がウェブサイトで発表した声明によると、メラミン混入が原因で死亡した子どもの数も、これまでの4人から増加。9月10日以降、6人の死亡にメラミン混入が関連していたという。

「大手乳製品メーカー三鹿グループ（Sanlu Group）などが製造した問題の粉ミルクによって、29万4000人に泌尿器系の異常が見つかった」と同省は報告しており、9月発表時点の5万3000人から5倍以上増加したことになる。

　29万4000人のうち、5万1900人が病院に収容され、861人が現在も入院中、154人が重体だという。

　メラミンは通常、プラスチックを製造する際に使用される化学物質だが、今年9月、中国製の牛乳や乳製品に、タンパク質含有量を実際よりも多く見せかけるため、繰り返し使用されていたことが判明した。(c)AFP