【10月15日 AFP】国連(UN)が定めた初の「グローバル・ハンドウォッシング・デイ(Global Hand-Washing Day)」を翌日に控えた14日、国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は、手を洗うという簡単な行為で、アジア・アフリカを中心に毎日数千人の子どもの命が救われるとの見解を示した。

 ユニセフによると、毎日推定5000人の子どもが下痢で命を落としている。アジアではインド、バングラデシュ、アフガニスタンの衛生状態が極めて悪く、西アフリカでは子どもの死因の第3位が下痢によるものだ。だが、食事の前やトイレの後に石けんで手を洗うことにより、下痢性疾患による子どもの死者数は半減できると考えられている。

 石けんでの手洗いは、下痢、コレラ、肺炎による死を防ぐ、最も効果的で経済的な方法のひとつだと、ユニセフは強調する。

 15日の「グローバル・ハンドウォッシング・デイ」は、石けんで手を洗うことの重要性を世界中に認識してもらおうと企画されたもので、アジア・アフリカの途上国を中心とした世界60か国の学校で、衛生習慣や石けんによる手洗いの啓発活動が行われる。

 ユニセフの広報官は「適切な衛生習慣を広めるための戦いがこの日から始まる。主役は子どもたちだ」と話したが、子どもたちが学校で学んだ衛生習慣を家に帰って実行すれば、家族やコミュニティーの人々にも普及させることができると期待されている。(c)AFP


  • 関連サイト:「石鹸で手を洗おう!」10月15日はグローバル・ハンドウォッシング・デイ(日本ユニセフ協会)