毒性の強いヘルペスウィルス、力士は感染しやすい
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【9月29日 AFP】相撲の力士は、対戦相手との取組になどによって毒性の強いヘルペスウイルスに感染しやすいとの研究結果が28日、英国の専門誌に発表された。
「単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)」というウイルスは一般に、ヘルペスや咽喉(いんこう)炎を引き起こすことで知られる。病原体が神経細胞に長期間潜伏できるため症状が再発する。
しかし、このヘルペスのさらに強度な型が、相撲やラグビー、柔道など、他人と密着する身体接触があるスポーツの選手に多くみられるという。
「格闘家ヘルペス」として知られるHSV-1の変異型「BgKL」は、再活性化するまで潜伏しているためより感染が広がりやすく、また、ほかの型よりも重い症状を引き起こす。ウイルスを含んだ痛みを伴う発疹が顔や首にでき、皮膚を損傷するほか、熱、頭痛、リンパ節感染を引き起こす場合もある。格闘家ヘルペスは感染性が高いため、発疹がみられるアスリートは通常、伝染を予防するため試合に出ることができない。
厚労省国立感染症研究所(National Institute of Infectious Diseases)の柳壹夫(Kazuo Yanagi)氏率いる研究チームは、1989年から1994年に格闘家ヘルペスと診断された都内の力士39人の血液サンプルを調べた。その結果、一度しか感染しなかった力士もいれば、何度も発症を繰り返す力士もいたことが明らかとなった。
力士間の格闘家ヘルペスは、住居や訓練を共にする相撲部屋で感染したと研究チームでは推測している。柳氏によると、これまでに同ウイルス感染で力士2人が死亡しており、こうした症例について調査が必要だと強調している。(c)AFP
「単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)」というウイルスは一般に、ヘルペスや咽喉(いんこう)炎を引き起こすことで知られる。病原体が神経細胞に長期間潜伏できるため症状が再発する。
しかし、このヘルペスのさらに強度な型が、相撲やラグビー、柔道など、他人と密着する身体接触があるスポーツの選手に多くみられるという。
「格闘家ヘルペス」として知られるHSV-1の変異型「BgKL」は、再活性化するまで潜伏しているためより感染が広がりやすく、また、ほかの型よりも重い症状を引き起こす。ウイルスを含んだ痛みを伴う発疹が顔や首にでき、皮膚を損傷するほか、熱、頭痛、リンパ節感染を引き起こす場合もある。格闘家ヘルペスは感染性が高いため、発疹がみられるアスリートは通常、伝染を予防するため試合に出ることができない。
厚労省国立感染症研究所(National Institute of Infectious Diseases)の柳壹夫(Kazuo Yanagi)氏率いる研究チームは、1989年から1994年に格闘家ヘルペスと診断された都内の力士39人の血液サンプルを調べた。その結果、一度しか感染しなかった力士もいれば、何度も発症を繰り返す力士もいたことが明らかとなった。
力士間の格闘家ヘルペスは、住居や訓練を共にする相撲部屋で感染したと研究チームでは推測している。柳氏によると、これまでに同ウイルス感染で力士2人が死亡しており、こうした症例について調査が必要だと強調している。(c)AFP