【9月27日 AFP】米国女性の間で妊娠中絶率が過去30年で最低となったことが、米民間調査機関Guttmacher Instituteが24日に発表した報告書で明らかになった。

 特に10代における中絶率の低下が顕著で、1989年の調査時の1000人中42件からほぼ半数の20件まで減少した。

 Guttmacherは、米連邦最高裁が妊娠中絶権を認める判決を下し中絶が合法化された翌年の1974年から、中絶率調査を続けている。

 15歳から44歳までの女性を対象に行った2004年の調査での中絶数は、1000人中20件だった。 

 米国で中絶数が最高レベルに達したのは、中絶が合法化された1973年直後で、80年代もほぼ同レベルを維持していたが、報告書によると90年代に入ってから下降線をたどっている。(c)AFP